2017/09/10

ビジネスに役立つ「商売の日本史」 藤野 英人

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レオス・キャピタルワークスのファンドマネージャー藤野英人氏の著書『ビジネスに役立つ「商売の日本史」 』。
日本にはたくさんの歴史本が出版されていますが、経済から語る本は少ないです。批評の範囲で引用します。
この本は、経済が好きな人にはお勧めです。



私は歴史というものは、経済によって大きく左右されると考えています。政治的イデオロギー、主従の美談、武士の勇猛さ、等が巷では盛んに語られますが、人間は損得勘定で動きます。建前的な大義名分を公言し、裏では損得で相手を懐柔する。
歴史の大きなウネリも庶民や支配層の経済的な損得勘定によるところでしょう。「革命」にしろ、既得権益者を妥当し、自分たちが利益を独占するのが経済的な目的です。自分たちを利するところがなければ、人は動かない。歴史は経済から語られるべきだと思います。
成功する政治家は、大義名分だけでなく、自分たちに従うと大きな利益があると匂わせ、実際に利益をうまく分配する人々だと思う。歴史的に、後醍醐天皇は天皇親政という大義名分があったが、天皇親政という政治的イデオロギーだけでは人はついてこない。足利尊氏は武士に利益を分配することを約束し、実際に彼らに利益を分配したことで、武士たちは彼らに従った。


太平洋戦争中の株式市場についての記述も興味深いです。戦争の悲惨さが語られるとき、どうしても人の生き死にがクローズアップされますが、財産を失うということも人の生き死にを同じくらい悲惨なことだと思います。

太平洋戦争中は市場関係者が徴兵されてしまい、また、政府が市場をコントロールしようとしたため、株価は低迷したようです。人々に余裕が無いと、株式市場は健全にならない。戦争に突入したことで、資産家は財産が大きく目減りしたことでしょう。

実際に、日本が太平洋戦争みたいな国家総力戦を再び行ったとするとどうなるのか。庶民は徴兵されてしまい兜町からは人が消えて、株式市場は政府に完全に支配され、自由な売買ができなくなる。市場は活気を失い、大暴落。現在なら追証祭りとなり破産する人もでてくるだろう。

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株ニートや配当金生活なんてものは不可能になりますね。戦争なんてまっぴらゴメンです。

2017/09/09

トランプ 最強の人生戦略

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私はトランプ大統領には彼が当選する前から興味があり、トランプが当選してからの活躍を予言していた。


トランプショック
http://g0maostock.net/blog-entry-863.html

ドナルド・トランプは神の寵愛を受けている
http://g0maostock.net/blog-entry-1004.html

トランプの著書「トランプ 最強の人生戦略」は、トランプが著者に語りかける形式になっている自伝に該当する。トランプの自伝はゴーストライターが書いたという報道もあり、この自伝もどこまでが真実かわからない。

トランプがアメリカの不動産経営で一度は失敗したものの復活し、さらには大統領にまで上り詰めた人物であることを鑑みると、多少の脚色はあるかもしれないが、著書で語られる彼の姿は真実に近いのではないかと思う。ゴーストライターにはこのような哲学を書くことはできない。

トランプの人生哲学はとても参考になるし、トランプはとても賢い男だと思う。豪快で奔放のようにみえて、アルコールやタバコはやらないし、結婚離婚は繰り返しているものの子供たちもきっちりと教育している。

特に心に響いた箇所。


・4章 強気を貫く

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株でもいえることですが、株価がさがったり、市況が悪化したりすると、企業価値は変わらないにも関わらず、自分の銘柄選定の自信を失い、持ち続けられなくなる。大きく儲けるためには、大きくポジションをとって、それをホールドするしかない。株をやって一番重要だと思うのは、メンタル面です。いくら金融や会計の知識があっても、それをホールドし続けるのは極めて難しいです。これは本当に実感します。
たとえば、自分が調べに調べて良いと思った銘柄をツイッターで検索すると、有名個人投資家がこの銘柄は期待できないと、ツイートしていたとする。そのような状況で自分がどう判断し、行動できるか。これは実践するのは本当に難しいと思います。ギャンブルのような気持ちで大きなポジションをとったとすると、大きな含み損がでたときに損切りするハメになる。確固たる自信がないと、ホールドし続けるのは難しい。強気を貫けるようなメンタルが必要。そういうメンタルを持つには企業を徹底的に調べること、自分のなかで企業を評価する指標を持つこと。




・8章 直感を信じろ

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トランプは不動産に関しては、徹底的に調べている。誰よりも調べているからこそ、自分の判断が正しいと考えている。強気を貫く、直感を信じろ、にしてもそれだけ物事を徹底的に分析したからこそ、そういう選択を取ることが正しいと言えるのだろう。


私はオバマよりトランプのほうが信念というか、アメリカのことを考えているように思える。日本の政治家で、これだけ信念というか哲学をもった人っているのだろうか。

トランプの著書には、オスマン帝国とかミケランジェロとか歴史的な人物の名前が出てくる。ローマ帝国がローマ市民でない異民族にも市民権を与え、崩壊したことを当然、トランプは意識している。オバマはローマ帝国でいうと異民族側の立場の人間だ。トランプが移民規制を強く主張するのも、このまま移民が増え続けるとローマ帝国の二の舞になると、考えているのだと思う。



2016/10/02

グレアムのミックス係数

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みきまるの優待バリュー日誌

http://plaza.rakuten.co.jp/mikimaru71/diary/201608250000/

 

個人投資家のみきまるさんがグレアムのミックス係数についてブログで触れられています。そして、それを参考に、さらに厳しい指標を考えられています。

 

 

PBR×PER<22.5(グレアムのミックス係数)
PBR×PER<11.25(みきまるさんのミックス係数)
 

 

PBRとPERを掛け合わせたものをグレアムは著書の「賢明なる投資家」で経験的に割安の指標としています。みきまるさんのブログを読んだとき、自分がアベノミクスの相場で踊らされて忘れていたものを思い出したような気がしました。割安さはそれそのものが安全圏であるので損しにくいし、市場で票かの水準訂正が起きれば一気に株価は上がります。

 

生き残っている投資家は基本的なことを大切にしていると感じました。他にも、みきまるさんは小難しい指標をつくってもそれを実践することは難しいし、普遍性がないと言っています。私も同感です。

 

みきまるさんの記事はとても参考になりました。

2016/02/08

勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語 (ウイザードブックシリーズVol.230)

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勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語 (ウイザードブックシリーズVol.230) ガイ・スピア

 これは名著でした。

 結局のところ、頭の良さっていうのは、知識をひけらかしたり、学校の成績が良いということではなくて、自分の欲や感情をいかにコントロールできるかということなんだと思います。そして、同調圧力に負けない芯の強さ。

 日本でいうならば、空気読めないマイペースの人でしょうか。

 共同体に属すると、ノリとか空気とか、そういう村社会での生きる術みたいなものが重要になりますが、そういう中でもいかに芯の強さを持てるかということでしょうか。Never Follow The Crowdです。

 今の状況で読んでよかったかもしれません。著者は少なくとも2年は保有するくらいの気持ちで株を買うとのこと。



2012/03/20

オニールの成長株発掘法

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 『オニールの成長株発掘法』を読んでいます。ベンジャミン・グレアムの著書よりは読みやすいですね。



 オニールの考え方は、より実際的で実務的な株式投資の手法だという印象を受けました。想定される読者は、余剰資金で趣味で株式投資をするトレーダーではなく、ファンドに勤務するプロの投資家向けと思います。反対に、ピーター・リンチは、主婦やサラリーマンを読者として想定しており、誰にでもわかりやすく敢えて簡単に書いたような気がしますね。

 株式投資の本質的な考え方からいうと、ベンジャミン・グレアムやピーター・リンチの手法が正しいのでしょうが、長期投資というのは実はすごくリスクが高い(機会損失)ので、ウィリアム・オニールの手法は知っていて損は無いと思います。

 オニールのテクニカル分析では、『取って付きカップ』というのがあるのですが、これってエナフンさんの言うところの『Jカーブ』ですよね。(エナフンさんがブログ中で触れられているかもしれませんが)