中東で最も近代化している国はイラン。

 クルド人女性兵士を斬首してヒャッハーしている画像をみて、イスラム国の戦闘員は殺人を聖なる行為だと勘違いしていると思った。かつて、西欧の十字軍が先進的なイスラム世界で野蛮な行為を働いたわけだが、同じ行為をしている。

 数十年前にイスラム革命を果たしたイランはやはり凄いと思う。シーア派は、預言者ムハンマドの血筋を崇拝し、ある程度の権威主義的側面がある。スンニ派は権威をすべて否定する実力主義社会だ。スンニ派はかつては軍事奴隷が実力で権力を奪い奴隷王朝(マムルーク朝)が長く続いた。シーア派では軍事奴隷は高貴な血統ではないので、権威にかける。

 やはりある程度権威主義的でな思想でないと、安定した統治は難しいように思う。皇室がある日本はシーア派的。


 エマニュエルトッドは女性識字率で社会の近代化を指標として算出したが、中東ではトルコを抜いて、イランが1位。

 アフマディネジャド大統領は前回選挙で負けたのだが、選挙によって無血で退陣し、政権交代もすんなり行われた。アフマディネジャド大統領は大学までバス通勤して、教鞭をとっている。この画像をみて、かなり衝撃だった。

 エジプトでは民主的に選ばれた大統領が軍によって、その地位を追われたというのに。

 中東の大半の国が独裁か、王制だというのに。

http://blog.livedoor.jp/kaigainoomaera/archives/32379069.html

http://inserbia.info/today/2013/09/mahmoud-ahmadinejad-working-as-professor-again/








 そもそも、正統カリフがイスラム共同体から選出されたときも、それは長老たちの合議で、選挙といえなくもない。アフマディネジャド大統領は実質的なカリフだろう。はっきりいって、言葉遊びの問題になってしまう。カリフだとかシャリーアだとか、刺激的な言葉に踊らされているにすぎないのかもしれない。イスラム国は刺激的な言葉や残虐さで注目をあつめているが、イランから数十年遅れている。

 僕がイスラム世界に期待するのは1000年前の圧倒的な文化パワーを持つアッバース朝やアルアンダルスの復活である。そこにイスラム復古主義の人たちとのズレがあるように思う。イスラムは商業的な考え方をもっているから、現在の資本主義社会にも適応して社会を牛耳ってほしい。社会をさらに発展させるためのパワーをイスラムは秘めていると思っている。科学技術や経済をさらに発展させつつ、欧米のやり方よりも相互扶助的な社会になりうるのではないかと考えている。それが現在はあらぬ方向に向いている。

 石油の富を独占している湾岸産油国は、自分たちのことしか考えず、中東イスラム世界全体の利益を考えていない。湾岸産油国が協力して、カリフを擁立し、石油の富を再分配することだってできるではないか。スンニ派とかシーア派とか、いまだに対立しているが、それらをうまく組み合わせたより先進的な学派を生み出せばいいのではないか。イスラム法など解釈次第だと思う。

 
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[ 2014/10/06 20:39 ] イスラム | TB(0) | CM(0)

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