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2011/10/26

アラブの春

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 チュニジアから始まったアラブ世界の民主化運動。親米とか反米とか色々言われているけど、個人的にはエマニュエル・トッドの説が一番合点が行く。エマニュエル・トッドはフランスの学者で、乳幼児の死亡率からソビエト連邦の崩壊を予測したことで有名である。

 
 『エマニュエル・トッド「文明の接近」』



 サミュエル・P・ハンティントン「文明の衝突」のアンチテーゼとして書かれたものである。簡単に言うと、識字率と出生率を近代化(西欧化)の指標としており、識字率が50%を超えると親の世代と子の世代で衝突が起き、暴力による混乱(革命)が起こるというもの。フランス革命、明治維新、ロシア革命、イスラム革命などはこの指標が当てはまる、エマニュエル・トッドはアラブ世界も近代化(西欧化)の過程にあって、最終的には近代化(西欧化)すると指摘している。実際にその通りになっているわけである。シリアやイエメンも例外ではなく、アラブの春に巻き込まれていくと思う。湾岸諸国もどうなるか分からない。

 エマニュエル・トッドの説で面白いのは、イスラム世界で最も近代化している国は、識字率と出生率からイランであると断定していること。欧米メディアの言説からすると、イランは時代錯誤の遅れた国であり最も進んだ国はトルコのように思わるが、エマニュエル・トッドはトルコよりもイランのほうが近代化していると名言しており、今後、中東世界ではイランが台頭すると指摘している。

 イランはシーア派だけど、シーア派はイスラム教スンニ派と全く違う宗教であり、どちらかというとキリスト教に近いのではないかと思う。ガイバ(イマームは神に隠れており救世主となって再臨する)はキリストの復活と同じような概念だし、タキーヤ(信仰のためには嘘をついてもよい)はとても柔軟な思想だと思う。 

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