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イスラムの偉人たち

 先日、フランスのルーブル美術館に行ってきました。メインの展示物はサモトラケのニケとミロのビーナスです(あと、モナリザも)。フランスこそがギリシア美術の後継者なのだと世界にアピールしているんですよね。ルーブル美術館の存在そのものにロマン主義の影響が強く感じられるんですよね。

 以前から感じているんですけど、ロマン主義の影響下で世界史が研究されたとするならば、かなりねじ曲げられているのではないかと思うんですよね。仮にねじ曲がってはいないかもしれないけど、意図的に無視したり過小評価されたりはしていると思う。

 例えばギリシア哲学はイスラムから西欧と伝わったのだけど、西欧は意図的にイスラムを排除しようとしていると思う。自分たちがコルドバのイスラム教徒から学問を習ったことを消し去りたいと考えているのではないのか。欧米はやはり先進国ですから、日本のような国は無批判でそれを受け入れる。

 加えて、東ローマ帝国がビザンツ帝国と呼ばれていることも疑問。ビザンツ帝国を正統なローマ帝国だとすると、神聖ローマ帝国がローマを僭称していることになるから、つじつまをあわせるためにローマを外したんでしょう。
 もし、いまだにイスラム世界が優位ならば、神聖ローマ帝国はタイファと呼ばれているだけなんじゃなかろうか。

 
 イスラム圏の著名な人物はそれ故に歴史に埋もれてしまっていると思うんですよね。本来のイスラムからはかけ離れたニザール派のような団体によるテロ活動さえ収まってくれたら、確実にイスラム文化の再評価が始まると思うんだけどねえ。エジプト政変がそのきっかけになるといい。

 
シャジャル・アッ・ドゥッル
・マムルーク朝女性スルタン。彼女が西欧史の人物だったら、悪女伝説とか美女伝説で日本でも特集されるだろうなあと思う。日本で取り上げられたことは皆無でしょう?

イブン・バットゥータ
・マルコポーロや鄭和以上の大冒険家。ユーラシア大陸の大半はイスラム圏であったわけで、イスラムの冒険家のほうが行動範囲が広いのはあたりまえだよね。

イブン・シーナー
・医学者。17世紀まで西欧の大学で教科書として使われた医学典範の著者。

イブン・アル・ハイサム
・科学者。光学の発展に多大な貢献。

イブン・ルシュド
・科学者。アリストテレスの注釈書で有名(イスラム圏では自分の説を注釈書として古代からの学術書に加える伝統があったらしい)。近代科学の起源ともいえる人物。


 情報革命によって、僕みたいな一般人でもこのような情報を知り得ることになったのはスゴイと思うねえ。数十年前だったら、誰も知らなかっただろう。

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