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プラグマティズムの思想 魚津郁夫

プラグマティズムの思想 魚津郁夫 

P11
 十九世紀前半に活躍したフランスの政治思想家A・トクヴィルは、『アメリカの民主主義』(1835~1840年)のなかで次のような指摘をしている。「文明世界のうちでアメリカ合衆国ほど「いわゆる体系的な」哲学が人びとの心を少ししか占めていない国はない。・・・しかし、彼らのほとんどすべてが、ある種の哲学的方法を身につけている。」(第三巻、第一編、第一章)そしてその哲学的方法の特徴は、(1)体系を排すること、(2)眼前の事実を重視すること、(3)物事の理由を権威によらずに独力で探求し、結果を目指して前進すること、(4)定式をとおして物事の本質を見ぬくことである、と。

 アメリカ合衆国は世界各地からの移民によって開拓され発展した国である。そして開拓がいかに厳しい条件のもとで過酷な作業であったかは、1620年アメリカ東岸のプリマスに上陸したピルグリム・ファーザーズの例がしめしている。開拓民にとっては、どんな抽象的な思想も、それにもとづいて行動した結果がどうであるかという観点からとらえることになる。したがってトクヴィルが指摘するように、体系的、伝統的な観念にしばられることなく、眼前の事実を直視し、結果を目指して前進し、定式をとおして環境の本質を見抜くことによって環境を変えていくことが、人々の哲学的方法(考えかた)となるのは当然といわなければいけない。


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 権威主義の日本人とは正反対なんだよね。

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