ガイドラインに沿った医療が最適

医療の世界には、ガイドラインが存在する。

 

ときには、これらを無視して突拍子もないことをいう医師もいるが、彼らは正統派でない。何事も正統派、王道がいちばんだと思っている。

 

人間の身体は、千差万別であって、それが自分の個体にとって適切な治療でないかもしれないが、統計学的には王道の治療が臨床例もあって、最も信頼できる。確率論である。

 

医学は統計学だと思っていて、中国の漢方は、勘、経験、度胸の代物であって科学ではないと考えている(最近は西洋医学的なアプローチもしているだろうが)。うまくいえないが、実験学的なアプローチがとられていないと思う。

 

西洋医学は人類の知の結晶であって、漢方や鍼灸とは一線を画する。実際、漢方はユナニ医学と似ているところがある。

 

なんどでもいうが、メソポタミア、ギリシア、ローマ、イスラムと様々な文明の偉人たちの知の結晶が西洋医学である。科学的なアプローチをとって、研究してきたものが数千年もの長き、蓄積されたものである。そして、現在の医学のガイドラインはそれを継承したものである。

 

気功、鍼灸、漢方、ヨガ、いろいろと健康法はあるけれど、それらはほとんどがユナニ医学の残照のようなものである。イブン・シーナーの医学典範にはるかにおよばないであろう。

 

例えば、気功で健康になるという話を近所の人がしてくるかもしれない。そして、それは1000年前の治療法と同じかもしれない。しかし、西洋医学は、1000年間の人類の偉人たちの知の結晶なのである。何度でもいう。

 

正規の医療を受けるとき、1000年前のイスラムの医師たちが古代ギリシア文献を参考に、医学の発展に貢献したこと、500年前のルネサンス期のコンスタンティノープルから亡命してきた医師たち、日本でも明治に西洋医学を学んだ医師たちがいる。彼らの結晶を提供されているということを思い浮べてみよう。

 

気功と西洋医学、どちらが適切か、冷静になれば、判断は簡単である。カクテルパーティー理論と同じで、大病すると、好き勝手適当なことを言う一般大衆の人たちが増えてくるが、それらはノイズだと思って、真剣に対応する必要はない。

 

 

 

日本では、科学や人類の発展を否定する人たちが一定層いる。おそらくは、仏教思想に原因があると考える。清貧の思想と関連性があると思う。

 

人類の人口が爆発的に伸びていったのはどうしてか。ハーバーボッシュ法でアンモニア合成ができるようになったからである。人工肥料である。自然農法が良いとはいうが、人工肥料が無いと作物はまともに育たず、現在の人口を維持できないであろう。

 

生野菜を食べることができるのも人口肥料のおかげである。日本では、人糞を発酵させたものを肥料にしていたため、長らく、生で野菜を食べる習慣が無かった。

 

こういう話は一般常識であるが、こういう常識を知らずに、科学を否定したものを好む層がいるわけである。日本でそういうことをいう人々はファッションである。本物はアメリカのアーミッシュのような生活をするであろう。

 

さて、話は変わるが、武田信玄の本拠地の甲斐は貧しい土地であった。原因不明の奇病が存在し、百姓が早死にするのである。この原因がわかったのも、西洋医学を受け入れた明治以後であって、田んぼにいる貝にいる寄生虫が人に寄生し、死に至るということであった。(地方病:日本住血吸虫症)

 

漢方では当然のことながら、甲斐の奇病の原因を突き止めることはできなかった。アフリカの呪術でもできなかったであろう。



[ 2017/07/04 21:32 ] イスラム | TB(0) | CM(0)

癌とプラグマティズムとユナニ医学

僕は西洋医学以外の医学はアフリカの呪術と同じ程度だと考えています。

 

西洋の学問というのは、メソポタミアからギリシアローマ、イスラム、と続いてきた人類の知の結晶だからです。

現在の最先端文明地域はアメリカですが、アメリカの合理主義的な考え方(プラグマティズム)により、科学はさらなる発展を遂げました。人類の英知の結晶である西洋学問に、対抗できうる医学など存在しないと思います。

 

そもそも民間療法は、実験という概念が存在しないだろう。すなわち、イブン・ハイサムの時代にも達していないと考える。

 

日本や中国発の民間医療は、ユナニ医学以下だと思う。

 

 

漢方とか自然療法とか語感はよいが、アフリカの呪術だと置き換えてみればいい。冷静になれる。僕は、医学の素人なので、素人の戯言だと思ってください。



[ 2017/07/02 23:55 ] イスラム | TB(0) | CM(0)

アメリカとイスラム世界はよく似ている

ワイの怒涛の更新である。

 

なにか思いついてしまうと、書きたいのであるからしょうがねーのである。

 

 

アメリカとイスラム世界というのはよく似ていると思う。

そして、両者と日本は全然違う

 

イスラム世界の定義がむずかしいのですが。

 

イスラム教は普遍性がかなり高いと思う。日本軍が国家神道を東南アジアに普及させようとしたが、イスラム教があっては普及はしないだろうなあと。

 

日本はアメリカにフルボッコされて、原爆落とされて、完全に逆らえなくなってしまった。

イスラム世界の人々はタリバンにしても、イスラム国にしても、フルボッコにされても、アメリカと対決しようとする。ビンラディンにしてもサウジアラビアの富裕層であるのに、義勇兵としてタリバンに参加した。

 

このあたりの精神性というのが、根本的に日本人と大きく違っているというか。

 

 

 

<共通点>

◆迫害の歴史

・アメリカは迫害されたピューリタンがつくった国

・イスラム世界の成り立ちは、預言者ムハンマドがメッカで迫害されメディナに住んだことに始まる

 

◆多様性(ただし、男女の扱い方が大きく違うか)

・アメリカは移民を受け入れる。人種や民族や宗教では差別しない。男性と女性をできるだけ同じように扱う。

(実際には、大統領が聖書に専制することや、国家の成り立ちの経緯からピューリタンが優先されているか?)

・イスラム世界は信教以外の差別がない。人種や民族では差別されない。しかし、黒人であっても白人であっても、信仰の深さが重要視される。これはかなり画期的なことだと思う。

 

◆科学技術

・アメリカは科学技術を奨励。世界各国から科学者が集まる。

・イスラム世界は科学技術を奨励。預言者ムハンマドは知識は中国からでも求めよといったとか。いわゆるテュルク系民族がイスラム世界の支配者になると、科学技術が衰退していったかも。現在は後進地域に転落。経済的理由や国際政治が理由で、湾岸産油国が富を独占してしまって、富の有効活用ができないためか。湾岸産油国は欧米の傀儡国家。

 

◆経済

・アメリカ ピューリタンは労働を善とするし、経済活動も善とする

・イスラム世界は預言者ムハンマドが商人のため、経済活動は奨励される。

 

◆自由

・アメリカ 個人の自由が尊重される。個人が自分を守るために武装も許されている。

・イスラムの考え方として、人間は神の奴隷であって、言い換えると、神以外には拘束されない。特にスンニ派は聖人崇拝などを激しく嫌う。

 

 

 

 

 

同じ一神教文化圏であり、根本的な考え方はよく似ていると思う。アメリカもいずれはイスラム世界のように衰退するのだろうか。

きっかけは、国家の考え方が現在の方向性から大きくずれてしまうことからはじまるんだろうが。



[ 2017/06/03 08:58 ] イスラム | TB(0) | CM(0)

アラブ系金融トレーダー

 アラブ系のトレーダーはサウジのアルワリード王子しか知らなかったのでほかに誰かいないと調べていたらみつけたひと。なかなかおもしろそうなひとです。

 

 ナシム・ニコラス・タレブ

 レバノン系正教徒。祖先はオスマン帝国の官僚のようです。


 祖国から迫害されてのがれてきたようで、その点はユダヤ人のジョージ・ソロスに似ているかもしれない。


 日本は孤立した島国ですが、かつてのイスラム帝国、オスマン帝国、そして、現在のアメリカは人種や民族の坩堝で、いろいろな人がいます。アメリカでは、レバノン系正教徒やユダヤ人やらパレスチナ人やら、いろいろな人がいるわけで、子供時代にそういう人々と接していたら、自分の視野も広がるだろうと思います。

 日本の村社会とか、同調圧力とか、息苦しさ、非寛容さなどは、すべて、島国からくる排他性に由来するものなで、アメリカのようになることは未来永劫無いと思います。








 最近すごく感じることがあるのですが、金融工学は大昔の宗教哲学の延長線上にあるというか。ジョージソロスの著作でも、難解な机上のすごい論理がかいてあるわけですが、いわゆる哲学という科学でもない机上の学問の最先端が金融工学のような感じがします。

[ 2015/07/26 12:59 ] イスラム | TB(0) | CM(0)

クルド側の証言

 BSドキュメンタリーでクルド難民キャンプのドキュメンタリーが放送されていたけど、悲惨だった。イスラム国に女性は拉致されて、奴隷として売買されているようだ。世界史の事象としては興味深いけど、実際に身近で起きたら、最悪だと思う。戦争は最悪で、戦争を避けて国を繁栄させるようにうまく立ち回っていかないといけない。

 イスラム法の奴隷は、アメリカの黒人奴隷制度よりはマシな制度だとは言われるが、ヨーロッパ発の人権尊重の思想からすると、劣っているといわざるを得ない。

 第二次世界大戦でも、国際法上では強姦とかそういうのは禁止だったが(実際はどこの戦場でもあったんだろうが)、イスラム法は1000年前の考え方だから、女性は戦利品扱いなわけで。イスラム国もさすがに奴隷制度については、考え方を変えたほうがいいと思う。これも法解釈次第だと思うのだが。


 トルコ国境線がクルド勢力に奪われて、イスラム国はトルコから首都ラッカへの物流が遮断されているようで。どうなるんだろうか。イスラム国は日本やアメリカの敵であるわけだが、イスラム国やテロリストは否定する立場で、日本は関わってはいけないと考えているが、世界史的視点からみると、興味深い。まさに、事実は小説よりも奇なり。




 

[ 2015/06/20 20:59 ] イスラム | TB(0) | CM(0)

コロッセオとキリスト教とイスラム国

 古代ローマではコロッセオで、人とライオンを戦わせて見世物にしていた。それが道徳的に悪という価値観は無かった。もしかしたら、悪ではないのかもしれない。

 その後、ローマ世界に東方よりキリスト教が伝えられ、ローマ帝国でキリスト教が公認されると、コロッセオは残酷で、悪だとされて、その習慣はなくなった。

 しかし、コロッセオの存在は、民衆の政治的、社会的不満を逸らすことができるツールであり、政治的、社会的なツールとしては有用だったと思う。



 キリスト教に対する宗教的情熱がコロッセオをやめさせた。


 政治的、社会的、経済的に有効で為政者にとって、効率的であるシステムは、なんらかの情熱がないと変革されない。たとえば、日本での原発村にみられる多段式の下請け構造による搾取システム。これも日本の政府や企業にとっては、有効なシステムだからそのまま維持される。これを変革するには、神の下に人間は平等で、労働対価は神の下に平等に分配されるべきだという宗教的情熱が必要なのだろう。日本人には変革はおそらく、無理である。変な話、イギリスやフランスやアメリカに征服されたほうがまともになるかもしれない。



 たとえば、同一労働同一賃金というヨーロッパ発の考え方も、根本的にはキリスト教の思想があると思う。

 イスラム国がやっているイスラム法に基づく税の徴収や、市場の管理監督も、宗教的情熱によるもので、エジプト在住ブロガーが、エジプトよりもマシかもしれないとまで書いている。神の下に、人間は皆平等であって、富裕層は弱者を救済する「義務」があるという考え方だからだ。

 http://blog.livedoor.jp/dokomademoislam/archives/34131851.html


 経済、社会、政治のシステムの効率ばかり追求すると絶対に弊害がでると思う。しかし、賢い権力者たちはそれで旨い汁を吸うから、賢い権力者たちはシステムを維持する。賢い権力者たちのなかから、宗教的情熱に基づいて、社会を変革してくれないとかわらない。


 ウォーレン・バフェットがアメリカの税制は富裕層に有利すぎておかしいと指摘したが、日本の富裕層はそういうアクションをしたひといるだろうか?


[ 2015/06/20 08:59 ] イスラム | TB(0) | CM(1)

イスラム国の税制





 宗教というと心の問題と考えがちだけど、イスラム教では人の心の中は神だけしか見れないとされる。(神の奴隷である人間が、人間の心の中を支配することはできない)。

 だから、神の教えとされるイスラム法に意思はともかく行動として従っていれば、よい。(イスラム法に反抗心をもって従っていようと、イヤイヤしたがっていようと、行動としてイスラム法に従っていればいい)。

 日本人が考える危険な宗教というと、オウム真理教だけど、オウム真理教は解脱とか座禅していて浮くとか、そういう超能力的な傾向があるものだけど、イスラム教を信じていても現世で奇跡は起きない(死後に天国にいけるだけ・・・しかし、死後の世界など誰も証明することはできない・・)。

 イスラム国がやろうとしていることは、宗教という心の問題でなくて、イスラム法という法律の問題である。イスラム教では人の内面、心は、問題にしないのである。信仰心は問われるが、人間の心の中を人間が覗き見することはできないとされるから。

 
 ハンムラビ法典やユダヤの律法主義の影響を多大にうけているのが、イスラム教であって、宗教といっても法律の要素が強い。イスラム教を宗教と考えるから厄介なのであって、法律と考えればよい。

 しかし、この動画をみると、非常にピュアにイスラム法に基づいた活動をしているようで、単なる野蛮人ではないと思う。このピュアで暴力的な集団はプロテスタントのピューリタンとそっくりなんだろう。(アメリカ保守系にとっても)

 イスラム国の野蛮さにばかり注目があつまるが、実際的に、イスラム法は数百年運用されてきて、かつては繁栄した文明圏であったわけで、イスラム法の施行そのものはそこまで悪ではないと思う。しかし、それを許してしまうと、欧米文明圏が築き上げた、秩序が崩壊する恐れがあるので、欧米文明としては許すわけにはいかない。日本にとってはあんまり関係が無い地域なので、できるだけ関わらないほうがいい。


 イスラム法の運用も解釈次第であって、欧米文明の影響をうけて、新しい法解釈がうまれれば、イスラム圏を発展する可能性もあると思う。しかし、イスラム国がやっていることはかなり壮大な実験であって、世界史的に考えても非常に面白いと思う。

ーーー

 話は変わるが、しかし、日本でも憲法の是非が問われているが、日本国憲法の法律の根拠とはなんだろうか?結局、欧米の先進文明の模倣というのが根底にあって、それが根拠なんだろう。どうせ、欧米の真似なんだから、アメリカに法律運用してもらうくらいでちょうどよいんじゃないだろうか?日本人が独自に法律運用なんてできるのだろうか?どうせ物まねするのなら、本場の人に頼めばいい



[ 2015/06/19 21:10 ] イスラム | TB(0) | CM(0)

イスラム国(サラフィー主義)とプロテスタント

 東京大学の池内恵先生のブログより。

 アメリカの保守派が、サラフィー主義(イスラム国のようなイスラム原理主義者)とプロテスタントの類似性を論じている。そして、長期的に見れば、イスラーム世界の発展に肯定的な意味を持つ可能性があると示唆している。

 
 自分はこれに深く賛同する。どう考えても、プロテスタントとイスラム国はそっくりである。プロテスタントが先進的で、イスラム国が野蛮だという先入観を無くしてほしい。

 *イスラム国がプロテスタントに似ているからといって、これを肯定するものではないし、テロには断固反対する。


~~~~~~~




「イスラームのワッハーブ派とサラフィー主義の運動およびそれらに根ざす政治運動は、〔キリスト教の〕宗教改革における最も急進的なプロテスタント諸派の運動と不気味なほど似ている。・・(中略)・・ワッハーブ派もその他の現代の改革派ムスリムたちも、イスラームの本源回帰を望んでいる。それはちょうどピューリタンが使徒時代の純粋なキリスト教への回帰をめざしたのとよく似ている。」
(ウォルター・ラッセル・ミード著、寺下滝郎訳『神と黄金 イギリス,アメリカはなぜ近現代世界を支配できたのか(下)』青灯社、2014年、242-243頁)


「マルティン・ルター、ジャン・カルヴァン、オリヴァー・クロムウェルは、彼らの教義や主義がワッハーブ派の教義とどれほど違っているにせよ(もとより彼ら三人の教義や主義自体がぴったりと一致しているわけでもないが)、それでも現代の改革派ムスリムたちの精神と神学には多くの点で敬意を払うことだろう。
 中長期的に見れば、これは明るい兆しである。プロテスタントの宗教改革は、それにいかなる問題があろうとも、近代の動的社会を発展に向かわせる環境をつくったことは確かである。その運動から生じた宗教闘争、教義上の革命、個人の改心体験、迫害、犯罪、政治闘争は、ベルグソンのいう動的宗教【ダイナミック・リリジョン】を発生させ、ひいては新たな社会を生み出すことを立証した。今日イスラームは活発な宗教となっており、世界が激変するなかで真性の声を聴こうともがいている。これはムスリム、非ムスリムのいずれをも等しく不安にさせ、時として恐怖させる危険な現象である。だがそれはまた、偉大な文明に特有の生命力と積極的関与【エンゲイジメント】の重要な現れでもある。」(ウォルター・ラッセル・ミード著、寺下滝郎訳『神と黄金 イギリス,アメリカはなぜ近現代世界を支配できたのか(下)』青灯社、2014年、244-245頁)

http://ikeuchisatoshi.com/

[ 2015/06/15 22:13 ] イスラム | TB(0) | CM(0)