磯田道史 日本史の内幕



NHKに頻繁に出演される磯田氏の新刊。

昨年の大河ドラマである井伊直虎は磯田氏がNHKに提案したことで実現したらしい。

また明治より前の婚礼の儀式の記述も興味深い。神や仏に結婚を誓うことは無かった。神道式の結婚式は明治からの創作である。
婚礼は、夜間に、自宅で、神主の関与なしで行われていた。

結婚式も明治以前の武家式で、簡素に行うことが復活すればいいと思う。

[ 2018/02/17 21:32 ] 書評 | TB(-) | CM(0)

マルクス・アウレリウス 自省録

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『自省録』(じせいろく、希:Τὰ εἰς ἑαυτόν、ラテン文字転記:Ta eis heauton)は、ローマ皇帝で五賢帝の一人、マルクス・アウレリウス・アントニヌスによる哲学書。著者がローマ人であるが、全編ラテン語ではなくギリシア語で書かれた。
最後の五賢帝であるマルクス・アウレリウスは、ローマ皇帝としての多忙な職務のかたわら哲学的な思索を好み、後期ストア派を代表する哲人でもあった。本書はその思想を直接知ることのできる、彼の唯一の著書である。(wikipediaより)

マルクス・アウレリウスが信奉していたストア哲学について印象に残った。これは株式投資にも通じる。

ロゴス・・・理性
パトス・・・情念

理性にしたがって生きなければいけない。これは深く共感する。ロゴスを突き詰めると、無感動になる。

アパティア・・・不動心、無感動

株式投資でも情念に従うと失敗する。理性ロゴスに従わないといけない。バフェットやピーターリンチ等、著名投資家はロゴスに従っている。日本のかつての投資家?は、仕手筋、一攫千金といった金儲けをしたいというパドスにしたがっていたように感じる。

パドスを抑えて、ロゴスによって投資をしたい。ロゴスに従い、アパティアの境地に達したい。

[ 2017/11/12 19:23 ] 書評 | TB(-) | CM(0)

知ってはいけない 隠された日本支配の構造




敗戦国の日本の実態を記した本。概ね、正しいことを言っているように感じた。

特に、憲法9条成立が詳しく解説されている。英語を理解できない日本の知識人が9条の成立過程を自分の頭で夢想しているところ。その知識人たちをアメリカの知識人が馬鹿にしている構図。最高ですね。
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[ 2017/11/11 21:09 ] 書評 | TB(-) | CM(0)

渋谷で働く社長の告白 藤田晋

サイバーエージェント社長藤田晋氏の自伝です。

私小説のような形式なので、当時の疾走感が伝わってきました。まるで戦国武将の出世物語を読んでいるようです。中高生は不良漫画とか読んで、不良に憧れたり、漫画家に憧れたりするもんだけど、そういう層がこの本を手にとって、起業に憧れると日本は変わると思う。



印象に残ったのは藤田晋の働きぶりです。最初はインテリジェンスというベンチャー企業に入社するのですが、朝から晩まで働き続けます。自分は将来起業するという目的があるために、いろいろなことができたんでしょう。
ベンチャー企業だと皆がこういう働きぶりなんでしょう。電通みたいです。少し成熟した企業だと残業規制がはいったり、働かないベテラン社員が多いので、熱意が冷めてしまうかもしれません。
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これくらい働く気持ちがないと起業なんてできないっていうことですね。
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サイバーエージェントは東証マザーズに上場したが、しばらく赤字が続いた。赤字が続いたとき、いろいろな人からだめだしを受けて辛かったようだ。
ここで他人の意見を鵜呑みにすると失敗するのだと思う。本当に良い意見なんて極少数であって、いろいろな人の意見に耳を貸すと失敗する。
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[ 2017/09/17 08:02 ] 書評 | TB(-) | CM(0)

ビジネスに役立つ「商売の日本史」 藤野 英人 2

レオス・キャピタルワークスのファンドマネージャー藤野英人氏の著書『ビジネスに役立つ「商売の日本史」 』。
日本にはたくさんの歴史本が出版されていますが、経済から語る本は少ないです。批評の範囲で引用します。
この本は、経済が好きな人にはお勧めです。

ビジネスに役立つ「商売の日本史」 藤野 英人
http://g0maostock.net/blog-entry-1054.html



ビジネスに役立つ「商売の日本史」 では、終戦直前の株式市場の動きについて、触れられています。

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終戦直前の8月に突如内需関連株が高騰します。インサイダー情報を入手した日本政府の首脳部が買ったのでしょう。混乱期ですから、インサイダーとして追及される可能性はかなり薄い。

日本が空襲でめちゃくちゃになって、軍人たちが本土決戦だとか息巻いている中、インサイダーで入手した情報で、株を買う。人と違う行動をしないと儲けられない。

投資家として、ある意味で尊敬してしまいますね・・。インサイダー取引なので、法律的にはよろしくないのですが・・。。

自分もこのような緊迫した状況下に、冷静な判断ができるようになりたいものです。インサイダーはだめですが・・。

[ 2017/09/11 19:13 ] 書評 | TB(-) | CM(0)

ビジネスに役立つ「商売の日本史」 藤野 英人

レオス・キャピタルワークスのファンドマネージャー藤野英人氏の著書『ビジネスに役立つ「商売の日本史」 』。
日本にはたくさんの歴史本が出版されていますが、経済から語る本は少ないです。批評の範囲で引用します。
この本は、経済が好きな人にはお勧めです。



私は歴史というものは、経済によって大きく左右されると考えています。政治的イデオロギー、主従の美談、武士の勇猛さ、等が巷では盛んに語られますが、人間は損得勘定で動きます。建前的な大義名分を公言し、裏では損得で相手を懐柔する。
歴史の大きなウネリも庶民や支配層の経済的な損得勘定によるところでしょう。「革命」にしろ、既得権益者を妥当し、自分たちが利益を独占するのが経済的な目的です。自分たちを利するところがなければ、人は動かない。歴史は経済から語られるべきだと思います。
成功する政治家は、大義名分だけでなく、自分たちに従うと大きな利益があると匂わせ、実際に利益をうまく分配する人々だと思う。歴史的に、後醍醐天皇は天皇親政という大義名分があったが、天皇親政という政治的イデオロギーだけでは人はついてこない。足利尊氏は武士に利益を分配することを約束し、実際に彼らに利益を分配したことで、武士たちは彼らに従った。


太平洋戦争中の株式市場についての記述も興味深いです。戦争の悲惨さが語られるとき、どうしても人の生き死にがクローズアップされますが、財産を失うということも人の生き死にを同じくらい悲惨なことだと思います。

太平洋戦争中は市場関係者が徴兵されてしまい、また、政府が市場をコントロールしようとしたため、株価は低迷したようです。人々に余裕が無いと、株式市場は健全にならない。戦争に突入したことで、資産家は財産が大きく目減りしたことでしょう。

実際に、日本が太平洋戦争みたいな国家総力戦を再び行ったとするとどうなるのか。庶民は徴兵されてしまい兜町からは人が消えて、株式市場は政府に完全に支配され、自由な売買ができなくなる。市場は活気を失い、大暴落。現在なら追証祭りとなり破産する人もでてくるだろう。

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株ニートや配当金生活なんてものは不可能になりますね。戦争なんてまっぴらゴメンです。



[ 2017/09/10 06:45 ] 書評 | TB(-) | CM(0)

勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語 (ウイザードブックシリーズVol.230)

勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語 (ウイザードブックシリーズVol.230) ガイ・スピア

 これは名著でした。

 結局のところ、頭の良さっていうのは、知識をひけらかしたり、学校の成績が良いということではなくて、自分の欲や感情をいかにコントロールできるかということなんだと思います。そして、同調圧力に負けない芯の強さ。

 日本でいうならば、空気読めないマイペースの人でしょうか。

 共同体に属すると、ノリとか空気とか、そういう村社会での生きる術みたいなものが重要になりますが、そういう中でもいかに芯の強さを持てるかということでしょうか。Never Follow The Crowdです。

 今の状況で読んでよかったかもしれません。著者は少なくとも2年は保有するくらいの気持ちで株を買うとのこと。





[ 2016/02/08 21:47 ] 書評 | TB(0) | CM(1)